前回ブログを更新した時点のフェーズ20からは少しずつだが着実に進んでいる。
更新を怠っていたので、実質フェーズ40あたりだろうか?
初期のイメージ模型から、ほぼ完成予想段階のスタディ模型と、構造軸組スタディ模型

お施主さんとは結果的に、毎週打合せをしているようなかたちでこの計画は動いている。施主のお父さんが大工さんなので、お父さんが中心になって自主工事という形態を取りながら工事を行う。そういった関係で、現在は見積の為に数量の拾い出し作業の段階。いわゆる積算である。いやいや、もっと正確に云えばコストコントロールしながら設計をすすめているといったら良いか。本来なら積算は工務店にお願いするところだが、自主工事のため木工事以外はボクの方でやることになった。なので、積算しつつ実施設計を行うといったイメージ。
設計段階でコストを把握しながら進めるので、理想と云えば理想のかたちであるが、設計事務所の作業が膨大に膨らむ....手間がかかりすぎて、会社経営という意味においては、あまり利口なスタイルではない(汗
とまでは何も不安材料など皆無のような話しのようにみえるが、実は先行き不安な材料もある。打合せの度にどんどんと面積が増え、当初30坪前後の計画がいまや倍の60坪にまで膨らんでしまっている。本人たちご夫婦の意見というより周囲の意見が殆どらしい。周囲の意見をまったく無視する事も出来ず、施主であるCさんも相当悩まれたみたいだ。この計画の中心であるご夫婦よりも、周囲が干渉してしまうケースというのは、我々のようなアトリエ事務所が関与する場合、特に一般論的判断に乗らない設計部分があると、あまりうまくいかないことが多い。というのも経験則で判断出来ないからだ。特に素人である人たちにとっては、なんとも遺憾し難いのではないだろうか....汗
そこに素人ばかりの間でアレコレやってしまうと、我々との間に自然と溝が出来てしまい、うまくいかなくなるという結果になる。
しかし今回は、施主のお父さんが主体となって工事が進められる自主工事ということで、プロが間にいる!という安心感がある。予算についてもなんとか追いつける体制を保っていけるだろうという最後の砦的な楽観部分がある。工務店が一式工事として関与してしまうと、まず計画自体予算的に成り立たない。そんなギリギリの線で進んでいる。すべてにおいて、こっち立てればあっち立たずの拮抗状態。
そんな局面を迎えている。一旦乗り出した舟、途中で投げ出す訳にはいかない。設計者にはこの案を考えた責任と、案の遂行という大きな責務がある。
これまで紆余曲折、困難多き道のりを歩んで来られたCさんの希望を、何が何でも実現させるべく。
ボクはここで諦める訳にはいかないのだ!