これまでの考えを、コンセプトドローイングにしてみる。
ドローイングは、思考を定着させるには非常に効果の高い手段であると思っている。
ドローイングとして思考を定着させるのである。
暫くの間ストップしていたが、週半ばに連絡が入った。
調理人を探すということであったが、しかし今回の場合、全くの調理人という立場ではなく、テナントという位置付けのようなニュアンスだ。なので、その代表者にあたる方のイメージに合わせて設計は、やはり一からやり直すこととなった。
...と云うか、現状の設計に合わせて中途半端に替えるくらいなら、いっそのこと一からやり直す方が良いと、打合せの場で見栄を切ってしまったのだ...あぁ、云っちゃったw と、後で後悔するも時すでに遅し。工程表を組んでみたが、何とも辛い。お客さんにも相当辛い工程だ。
そんなことで、早速打合わせて来た上の内容で、たたき台の図面を作成してみた。
第3案目をスタディしているところ。
今回は和のテイストも入れながら、一部子世帯が2階の、軒の深い横長のプロポーションで考えている。
基本このイメージで進めて、部屋の配列を家族構成に照らし合わせあとちょっと組替えをしたら、概算用の図面描いて概算を出して、月末か3月初めに3回目のプレゼンテーションという希望的観測....
....とてつもなく、悩んでいる。
お施主さんの要望は、殆ど有って無いようなもの。
で、ボクの納得がいく案でお願いされている。
その中で唯一の要望と云えば、月が眺められる小屋裏部屋が欲しいということ。(いや、これだけではないんだけれど、コンセプトの根底にこの要望を据えてみている)この事はおそらく以前にも書いた様な気がするが、悩んで悩んで悶々している中での気持ちの整理というか....これまでの事柄を整理してもう一度見つめ直しているところである。設計者の独りよがりな案に陥っていないか?客観的判断はここまでくると自分自身ではとてもとても出来ないが、それを乗り越え、その先に見えてくるものこそが、今回のお施主さんにとっての回答なのか?いやいやそうじゃない?....のか。
そういう堂々巡りをしていて、時間がどんどんと過ぎた。頭の中をリセットするために、少し離れてみようと思った矢先、お施主さんから連絡が入った。
どんな案配だろうか?
設計をお願いしたのは良いが、様々な難題にボクが困っていやしないか?
ボクのいまの気持ちを聞かせて欲しい。
かいつまむとそんな内容だった。
事実、案を考えている時間より、悩んでいる時間の方が数倍多い。模型も何十個と作った。作りながら考えた。悩む....この繰り返しだ。だけど、今までにない土地の面白さに加え、お施主さんの住まいに対するこれまでの経緯や思いを聞いているうちに、何とか一緒にこの状況を乗り越えてみたい。そう最初に思っていた。だからこそ悩んでいる。
最後までお施主さんと一緒に進むことに心の迷いは全然無い。
やっと手に入れた思い入れのある土地をいかに最大限に生かしきれるか?
この事はボクにとっての使命であり、一方向を森に面するこの環境における住まいのあり方を、もう少しの間、模索してみたい。
....と、気負いするのでまた悩むw
ごめんなさい、もう少し悩ませてください。
第三案に取りかかろうとしていた矢先、やはり第一案で考えていた土地に住まいを建てるということで、落ち着いたようだ。ただ想像するに、気持ちの整理は当然つかないだろうし、まだまだ迷いは多いと思う。しかしとにかく前に進むしか無い。そんな気持ちで居らっしゃるのだろうと思う。なんとかその気持ちに応えたい。
生活道路の問題は、知り合いの土木業者にお願いするということだったが、それにしても、小高い丘のてっぺんまでのインフラ整備をどうするか?ここにかなりの金額を投じなければならない。この事は一番最初のプレゼン時にお施主さんに喋っておいたので、了承の上での判断であると受け取るしかない。
初回から要望に少しずつの変化がみられるので、第一案をそのままという訳にはいかず、実質的には第三案の計画に突入している。
電気設備(照明・スイッチ、コンセント、電話等)と給排水設備の図面を暫定的に描き上げ、まずは設備業者に見積を依頼した。内装工事は、仕上の想定と、家具その他詳細を決めながら仕様の変更を加えつつ、設計書をまとめている最中。
予算をかけないという前提なので、天井はあえて張らずに、ざっくりとした感じでシンプルにまとめるという方向性。徹底的にシンプルにまとめたいので、テーブルやイスはなるべく無垢の木製にし、床もコンクリート素地と潔いが、素材の持ち味を前面に引き出し、素朴でシンプルな力強い空間を目指す。
....と、ここまでまとめ、調理人候補者が見つかったとのことで、昨日打合せをしてきた。

調理人というか、出店者候補のような勢いで、いままで積み上げてきたものが、ガラガラと音を立てて崩れそうな内容を喋られたので、出店決定か否かの判断が出るまで一旦計画をストップ。
このまま進むか、案の変更を余儀なく実施しないといけないかは、いずれ時間の問題であり、6月オープンということには変わりない。どっちに転ぶかはこちらの知る由もない。ここまできた以上、突き進むしかないのだ。